福岡の豆知識

福岡が舞台の映画、ドラマといえば?

福岡市を舞台に始まるドラマといえば、「マー姉ちゃん」が記憶に残ります。「サザエさん」の原作者である長谷川町子さんの家族の物語です。映画では、福岡県出身の陣内孝則さんが監督を務めた「ROCKERS」。実話にちなんだ福岡ロケ地エピソードが盛り込まれた作品です。

NHK連続テレビドラマ「マー姉ちゃん」


小山内美江子さん脚本による1979年4月2日から9月29日までNHKで放送された「マー姉ちゃん」は、福岡市で育った長谷川町子さんの自伝エッセイ漫画「サザエさんうちあけ話」が原作となる家族の物語です。主人公である町子さんのお姉さんの「マリコ」さんを熊谷真美さんが演じています。サザエさん誕生までの歩みなど、家族やその周りで関わっていく著名人の人々との触れ合いを生き生きと描いています。福岡市の町中や海岸を走っているシーンも登場します。様々な困難を迎えながらも明るく楽天的な家族が織りなすこのドラマは、平均視聴率42,8%を記録しています。
福岡で誕生した「サザエさん」でも、波平さんが福岡出身だということや、マスオさんとのお見合いの場所が福岡市のデパードだという事の他にも、福岡にちなんだエピソードがでてきます。主人公マリコの夫役である田中健さんも福岡県出身です。ドラマに出てくる著名人の人々を見ても、いかに福岡県出身の有名人が多いかと感じてしまいます。
また、大野雄二さん作曲によるオープニングテーマソングも、ストーリーに合った軽快な音楽で人気を呼んだ作品でもあります。

映画「ROCKERS(ロッカーズ)」


福岡県出身である陣内孝則さんが監督を務める映画「ROCKERS]は、2003年に公開されました。陣内さんがかつて在籍していたバンド「THE ROCKERS」の青春時代を描いた実話に基づいた自伝的映画作品です。ギタリストの谷信雄さんの事故死により企画されたこの映画には、福岡の人情味あふれる町並みや風景が取り入れられています。演出もコミカルに描かれていながらも感動的な作品です。
売れない時代にくすぶっていた福岡の文化館や神社、ケンカしたり騒いだりしながら通った中洲、行きつけのラーメン居酒屋などが登場します。また、次々とスターを送りだし日本中に有名となった福岡のライブ喫茶「照和」をロッカーズも目指します。そして、ステージを踏むことになりますが登竜門となったのでしょうか。福岡の名所ともなる「照和」には、観光地としてだけではなく、スターを目指す人も各地から訪れています。練習の時からメンバーが使っていた谷さん遺品のギターは、映画の中でも使われています。
この映画「ロッカーズ」には、谷さんと親交のあった地元福岡県出身の俳優さん達も多く出演しています。

福岡ロケ地ツアーにもなる舞台作品


その他にも、福岡市を舞台にした作品は多く、ロケ地ツアーなる企画も存在します。
ドラマ「バンビーノ」では、福岡市天神の遊歩道や大濠公園、中洲など福岡の壮大な自然の中にも活気あふれる雰囲気を感じられるシーンが多く出てきます。また、ドラマ「西部警察」では、こんなエピソードもあります。石原裕次郎さんが闘病中、応援してくれた全国のファンへの感謝の気持ちと共に大規模な演出を企画したいという思いから、全国縦断ロケが始まりました。その中の一つに「福岡編」もあり、博多埠頭やどんたく祭りなども登場します。
福岡市出身の漫画家「長谷川法世」さん原作のNHK連続ドラマ「走らんか!」も博多人形師にまつわる博多っ子純情物語で、1995年10月2日から1996年3月30日まで放送され、男性が主人公ということで話題となりました。博多弁も魅力的な演出で織り込まれています。シーサイドももち、福岡ドームやJR博多駅などのシーンもあり、福岡市が舞台の代表的な作品の一つです。また、海外でも福岡市のイメージとストーリーがマッチして作られた映画も多く存在します。

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