福岡生活お役立ち
福岡の人の特徴
方言に特徴がある博多っ子は、全国で話題になることがあります。その博多があるのは福岡市なのですが、今回はその福岡市に住んでいる人の特徴について様々な観点から紹介していき、他の地域とどこが違うのかを検証していきます。
地元愛が強い福岡人!
福岡に住んでいる人は、非常に地元愛が強いことで有名です。他の地域も地元愛が強いというエピソードを聞くことがあるのですが、福岡はより強いといっても過言ではありません。まず、方言を大事にするということ挙げられます。普通関東などに仕事で上京したり、転校したりして行く事があるのですが、その時は普通恥ずかしくて方言を出すことを躊躇してしまいます。しかし、福岡の人、特に博多っ子の人間ですと、むしろ方言を使おうとします。これは、福岡に住んでいたということを誇りに思っているために、使用するのです。流石に、仕事の場では使うことはありませんが、プライベートでは方言で話すという人が多く存在しているのです。
また、博多では毎年どんたくというイベントが行われており、世界的に有名なイベントなのですが、あまりイベントに興味がない福岡の人でもどんたくだけは参加するというジンクスがあります。地元にあまり愛着がない人でも、どんたくには参加したいという人がいるように、福岡に住んでいたというだけで潜在意識が生まれて、自然と愛着が沸いているわけです。そのために、福岡人は福岡に住んでいることを誇りに思っている人が多いのです。
山笠は博多の人なら必ず参加する!
福岡に元々住んでいてあまり祭り事が好きでない人でも山笠には参加するのが福岡人の特徴です。山笠は、早朝から行われるイベントであり、一トンも超す神輿を担いで、決められたコースを巡回するというイベントなのですが、スピード競争になっているために、非常に闘争心が燃えるイベントの一つです。先ほどの、どんたくもそうですが、福岡の人は祭りに非常に敏感であり、祭りがあると参加したくなるという特徴もあります。
山笠は、早朝にあって非常に重い神輿を担ぐことになるために、普通では面倒で参加したくないイベントです。しかし、町ぐるみで行っており、地域の活性化にもつながる一大イベントですので、世代を超えて参加するという人が多く存在するのです。親子で山笠に参加するという人もいるほどです。参加して特に賞金がもらえるというわけではなく、ボランティアに近いイベントなのですが、江戸時代から語り継がれている伝統的なイベントということもあって、参加するのです。また、参加しなくても見物人として見ることもでき、褌を身につけた男性たちが、重い神輿を一生懸命担ぐ姿を見て、興奮する女性も少なくありません。
方言が非常に特徴的な福岡!
福岡の人は、全国的に見ても非常になまっていると言われる県です。しかし、そのなまりは独特なもので、全国の方言ランキングで一位を獲得した実績もあります。実際に、福岡に住んでいると特に何も思わないのですが、他の県からすると非常に魅力的にうつるのです。
福岡の方言には、単語の方言もありますし、語尾などに付ける方言もあります。例えば、「さようなら」という一つの単語には、「そいぎんた」「んぎ」という言葉があります。他の県に住んでいる人が聞くと、全く意味がわからない言葉なのですが、福岡では日常生活の中で頻繁に使われているのです。しかし、全国の方言ランキングで支持されているのはこういった単語の方言ではなく、語尾に付ける方言です。例として上げるなら、「~ばい」や「~けん」などが挙げられるのですが、独特なイントネーションの後にこういった言葉を語尾に付けられるとやはりキュンと来てしまう人も多いのです。
福岡の人は、住めば住むほど方言を使う機会が増えてくるために、自分は意識していなくても無意識のうちに方言が出てしまうというのが特徴です。
福岡はドライブしやすい街
福岡は、福岡市街を中心として都市高環状線が整備されており、大変ドライブしやすい街です。博多の東西には広大な海岸線が伸びており、海沿いのドライブコースに恵まれています。また、それぞれのコースには独自の特徴があり、福岡は何度ドライブしても飽きない街だと言えるでしょう。
海沿いの海産物が美味しい!福岡で最も人気のスポット
福岡市から西側に当たる糸島地区は、福岡で最も住みたい場所として人気があります。自然豊かで子育てもしやすく、また市街地にも近いため不自由しないという印象の糸島地区ですが、最近ではオシャレなお店が多数出店している一方で、福岡市東区を拠点としていた九州大学が本格移転してきたことで学研都市としての側面を持っており、福岡一クールだと評価されています。
こうした糸島地区を満喫できるドライブコースが国道202号線です。今津と生の松原から西に向かえば、場所場所で奇麗な海岸が広がっており、雄大な玄界灘の景色を堪能できます。糸島半島を抜けて更に西に進むと隣県の唐津市に入りますが、日本三大松原である虹ノ松原から唐津城までの景色は、まさに福岡西部のドライブコースの終着点としては申し分ないロケーションです。
糸島地区の海岸部には美味しい海産物を出す多くの飲食店があるため、ドライブがてら美食を追及することもできます。特に季節限定でオープンする牡蠣小屋では、これでもかと言わんばかりの量の牡蠣を産地直送の格安なお値段で楽しむことができます。しかし、お酒に合うからといって、ドライブがてら牡蠣を食べて飲酒するようなことは絶対にしないようにしましょう。
歴史を実感できる!?福岡東部のドライブコース
福岡市の東部へ向かう国道3号線沿いのドライブコースも、西部に負けず劣らず海岸部の景観に恵まれています。何と言っても福岡市東区の和白から伸びる海ノ中道と『漢委奴国王』の金印が出土した陸繋島の志賀島は、対岸から見ても絶景です。また、昨今重要施設の移転や高級マンションが多数建設されているアイランドシティの近代的な眺望は、ただ車で抜けるだけでもどこかワクワクする高揚感を与えてくれます。
この福岡市の東部を抜けて更に東進すると、歴史遺産関連の場所が出迎えてくれます。玄界灘の島なのでドライブで満喫することはできませんが、その希少性が世界的に評価された沖ノ島を抱える宗像市に入ります。この宗像は歴史的に大変由緒が深い宗像大社も所在しているので、車で足を延ばしてみるのも良いでしょう。
ここから更に折尾から黒崎にかけて抜けていくと、工業地帯に突入します。ここから北九州市北部にかけては、近代以降日本の鉄鋼生産を支えた有数の工業地帯であり、『明治日本の産業革命遺産』として登録された八幡製鉄所は観光地として見ごたえ抜群です。こうした歴史遺産に浸りながら、最後は門司で焼きカレーを食べるというドライブもアリなのではないでしょうか。
実は内陸部にも見所と美味しいものが満載!
福岡のドライブコースは、何も東西に伸びる海岸部だけではありません。南の内陸部を抜けた有明海までのルートも見所満載です。まず、春日市・大野城市を抜けていくと、日本で最も有名な神社の一つである大宰府天満宮がある太宰府市に行き当たります。ちょっと車を降りて、梅ヶ枝餅を片手に天満宮で参拝してから九州国立博物館の展示を見るというのも、九州の歴史を実感できて楽しいでしょう。
さらに南に進んでいくと、福岡でも30万の人口を抱えて栄えている久留米市に入ります。久留米はとんこつラーメン発祥の地を標榜していますので、麺好きの人にはたまらないドライブコースでしょう。また、水濠が美しい柳川などを通って筑後地区を堪能した後に、福岡の南端である有明海に面した大牟田市に到達します。ここから熊本まで足を延ばしたり、有明海沿いで佐賀の方に向かって他では味わえない有明海の珍味に舌鼓を打つのも良いでしょう。
このように福岡は、各所に美味しいものと見所が豊かにあふれる場所が満載されています。西・東・南、それぞれにある海を目指して気の赴くままに車を走らせても、必ず満足できるドライブができます。
福岡市はバスや地下鉄など公共交通機関が発達していますが、駐車場もそれほど高くありませんし、マイカーを持つことが普通です。ドライブを楽しむためにも、中古車情報サイトで車を探して見ましょう
ちかっぱすいとうよ!?博多弁入門編
福岡市でよく使われる方言に博多弁があります。福岡出身のタレントさんがよく使っているイメージがあるかと思われます。今回はこの博多弁でよく使われる言葉を会話例などを交えつつ紹介していきます。ちなみに「ちかっぱすいとうよ」というのは「すごく好きです」という意味です。早速見ていきましょう。
語尾の「と」の使い方のパターンを意識してみよう!
博多弁では多くの場合で疑問形に「と」を付けることがあります。有名な例で言えば「この席とっとーと?」(この席は取られてますか?)といった具合です。疑問形だけでなく強調の意味でも語尾に「と」を付けることがあります。先ほどの例を使うと「この席とっとーと!」(この席は取られています!)となります。文と感嘆符だけだとイメージが付きにくいかと思われますが、疑問の時は語尾を下げるイメージ、強調の時は上げるイメージをしてもらえば良いかと思います。
しばしば博多弁は「と」だけで会話をすると言われることがありますが、「とっとーと?」の返しで「とっとーと!」と返すと強めに聞こえがちで微妙なイントネーションの違いからネイティブの博多弁ユーザーから怒りを買って「きさん!なんやその口のきき方は!くらすぞ!」(貴様!なんだその口のきき方は!ボコボコにするぞ!)と言われかねません。そのため、疑問符の「と」の返しには「よ」を使い「とっとーよ」もしくは「とっとーとよ」と返してあげるとタイトルの文にある「すいとーよ」のように柔らかく聞こえるのでお勧めです。
ちなみに博多弁だけではないのですが少なくとも福岡出身なのかどうかがすぐにわかる「と」を使った長文があり、「このおっとっととっとってっていっとったのになんでとっとってくれんかったと!?」という文があります。是非福岡付近に住んでいるというご友人に読ませてみると面白いと思います。
人を呼ぶ時の「○○さん」を「○○しゃん」にしてみよう!
博多弁では人を呼ぶ時の○○さんと言ったような「さん」が訛って「しゃん」となる人が多いです。博多弁で例文にしてみると「○○しゃん!足元にかべちょろがおるばい!」(○○さん!足元にヤモリが居ますよ!)といった具合です。ちなみに「ヤモリ」を博多弁で「かべちょろ」と言います。「壁をチョロチョロと走る姿」から名付けられたと言われています。さらに、この例文の語尾では「居る」を標準語では「いる」と読みますが博多弁では居ると言う時は「おる」と読むことが多いので例文にあげてみました。
「と」の紹介でチラッと触れてみた「きさん!なんやその口のきき方は!くらすぞ!」という文では「貴様」となるところを「きさん」と表現しましたが人によってはとなってしまいますが「きしゃん!」という人もいます。あまり綺麗な言葉ではないので「きさん」にしても「きしゃん」にしてもあまりおすすめはしません。
よく博多弁を使う女の子は可愛いと言われますが「しゃん」が生み出す舌足らずな印象を与える感じが可愛さを生み出す源ではないかなと思います。博多に行った際には是非使ってみてはいかがでしょうか。
「ちかっぱ」「バリ」といった強調の言葉を身につけてみよう!
今回のタイトルに「ちかっぱすいとうよ」とあります。すいとーよは感じにすると「好いとーよ」となり好きですという好意を表します。「ちかっぱ」とは「力いっぱい」が訛ったもので転じて「とても、すごく」という強調の意味になります。
他にも九州以外の地域にお住まいの方でもラーメンが好きな方は「バリ」という強調を使ったことがある方がいるのではないかと思います。博多弁で「バリ」を使うケースとして「とんこつはやっぱバリカタやろー!」(豚骨ラーメンはやっぱすごく固めで食べるのがいいよね!)に始まり「あれバリやばい!」(あれすごくやばい!)、「テストバリむずい」(テストすごく難しい)といったように強調したい時に頭には「バリ」を付けることが多いです。標準語では「マジ」が近いのではないかと思います。
博多ではラーメンと同じようにうどんも人気ですがラーメンは「バリカタ」なのにうどんは「バリヤワ」(すごく柔らかめ)を求めることが多く、同じ麺類なのに違った食べ方をすることが多いです。そんなこだわりの強い博多っ子は博多弁をうまく使えると心をすぐに開くので是非マスターしてみてください!
博多と福岡ってどう違うの?
九州から縁遠い人に「福岡と博多は違う」と言うと、とても意外な顔をされます。また、福岡市には博多区という区があるため、博多は福岡の一部だと認識している人も多くいます。あながち間違ってはいませんが、歴史を紐解いたり、現在の福岡の街の状況から鑑みると必ずしも正確な認識ではないということがわかります。
博多ってどんな場所なの?
歴史的に見ると、「博多」という地名は「福岡」よりも古くから存在します。博多は本来、九州全体を統括する官庁であった大宰府の外港に当たり、その起源は7世紀まで遡ることができます。この地から遣唐使船が派遣されたことで、次第に貿易都市化していきます。
古来の博多は現在の博多区よりも狭く、およそ那珂川と三笠川の範囲に限定されます。そこに博多浜という基部と、その海岸にあった砂州に土壌が堆積してできた息浜という島があり、それぞれの浜が繋がってひょうたん型の中洲として成立したのが、古代の博多なのです。戦国時代に入るまで博多は日本最大の貿易都市で中国のみならず東南アジアなどからの多くの物資が集積されたため、現在「古代の博多」と呼ばれる場所で建築工事などを行うと、ほぼ確実に陶磁器などの遺物が発掘されます。歴史的背景が古い場所で、8世紀から既に勧請されていたとされる櫛田神社や『日本最初之禅窟』と言われる臨済宗の聖福寺など、歴史ある建物が各所に散在しています。
長い期間日本中の人から貿易都市・博多として慣れ親しんできたため、「福岡に対するイメージは無くとも、博多のことは知っている」という人がいても不思議ではないのです。
福岡ってどんな場所なの?
一概に「福岡」と言ってもその用例は広いため、一言で「これが福岡である」とその特徴の全てを言い表すことはできません。「福岡」が福岡市を指すのか、博多エリアと対比した上での福岡エリアを指すのかをまず明らかにする必要があります。ここでは後者の「福岡エリア」について、その歴史的なりたちを述べます。
まず、博多は戦国時代に入り戦禍によって荒廃してしまいます。博多はその後、豊臣秀吉が町割りを整えて貿易商人らを呼び戻して復興しますが、この後に黒田氏が入部して現在の舞鶴公園の位置に福岡城を築城して本拠地に定めます。この周辺に城下町が建設されて、「福岡」と呼ばれる町が形成されたのです。従って、福岡と呼ばれる場所と博多と呼ばれる場所は歴史的に全く違っているのです。ちなみに「福岡」とは黒田氏発祥の地である備前国福岡にちなんで付けられました。以後、福岡は福岡城を中心とした武士の町、これに隣接する博多は商人が住む商売の町として日本でも珍しい双子都市として知られるようになります。
また福岡市は現在では九州最大の都市と認識されていますが、1979年まで九州最多の人口を誇っていたのは北九州市だったため、実は福岡市が九州最大の都市であるという認識は、決して古くからのものではありません。
現在の博多エリアと福岡エリア
歴史的に形成の過程が全く違う博多と福岡。その違いは現在でも受け継がれており、福岡市博多区そして中央区に住んでいる人間は、厳密に双方を区別します。また、都市としての発達もエリアごとで分かれており、現在も双子都市としての様相は変わっておらず、日本全体から見ても大変面白い都市であると言えるでしょう。
現在の博多エリアを代表するのが、近年大規模な都市開発で急速に発展した博多駅周辺です。博多駅のビルに入る博多阪急を中心に様々な店舗が軒を並べており、またオフィス街としても有名です。これに対して福岡エリアを代表するのが、電鉄が通っていた渡辺通りを中心とする天神です。渡辺通りの地下に伸びる天神地下街を基調としてパルコ・三井・大丸などの百貨店が林立しており、常に人通りが絶えません。双方はやや離れていますが、西鉄の100円循環バスなどが走っており、福岡が日本で有数の住みやすい都市と言われるゆえんを実感できます。
また、福岡の歓楽街と言えば中洲が有名ですが、この中洲は博多エリアと福岡エリアを分ける那珂川に出来た文字通りの中州を指し、双方の都市に挟まれているという立地的な有利さで、江戸時代から時間をかけて現在のような歓楽街に発達しました。こうして見ると、福岡は別個に漸次発達してきた都市が合わさって構成された場所であるとわかります。